看護師の勤務体系はさまざまなものがあり、そのうちの一つが日勤のみの働き方です。日勤は、基本的に朝から夕方までの8時間勤務となります。日勤のみというと非常勤が多いイメージですが、日勤常勤の仕事もあります。日勤のみの勤務は、生活リズムを整えやすいという点が大きな魅力です。夜勤がないため、一定のペースで睡眠時間を確保しやすく、体調管理がしやすいでしょう。また、子育てと両立したい看護師にも、日勤のみの働き方は人気があります。子どもの保育園の送り迎えや夕食の準備など、家庭生活とのバランスを取りやすいのが理由です。
病院の外来勤務や、ベッド数の少ないもしくは無床のクリニック、介護施設などでは、日勤のみの看護師の募集が多く見られます。このほか、利用者の自宅で看護に当たる訪問看護の仕事も、基本的に日勤帯のみです。
夜勤専従の看護師は、病棟を有する大規模な病院を中心に、一定の需要があります。その名の通り夜間のみの勤務となるため、生活リズムに慣れるまでは時間を要するかもしれませんが、一度慣れてしまえば働きやすいと感じる方もいます。
夜勤専従の働き方は、勤務日数を少なく抑えつつ、効率的にまとまった収入を得たい看護師にも適しています。夜勤手当が支給されるため、短期間で効率よく収入を増やしたい方には魅力的な働き方といえます。
準夜勤 主に夕方から深夜まで、おおよそ16時00分から24時00分頃までの8時間勤務となることが多いです。勤務時間帯は医療機関によって多少異なりますが、夕食の準備を終えてから出勤し、終電前に帰宅できるイメージの時間設定が多いでしょう。
深夜勤 準夜勤が終わった後の時間帯、おおよそ24時00分から翌朝8時00分頃までの勤務が中心となります。こちらも勤務時間は医療機関によって差があるものの、終業時間が近づく頃に日勤の看護師に引き継ぐ形になるのが一般的です。看護師として夜勤を行う場合、準夜勤と深夜勤を合わせて担当することもあるようです。
看護師の交替勤務には、主に2交替制と3交替制の2種類があります。
2交替制 日勤帯と夜勤帯の2つの勤務パターンで構成されます。一方、3交替制は、日勤帯、準夜勤、深夜勤の3つの勤務パターンで構成されています。2交替制は、日勤、夜勤、明け、休みのサイクルを繰り返すため、夜勤の回数は3交替制に比べて少ないのが特徴です。また、休みの回数が多くなる分、体力を回復しやすいというメリットがあります。夜勤手当も3交替制に比べて手厚い傾向にありますが、1回の勤務時間が長くなるため、長時間拘束となる点はデメリットといえます。
3交替制 それぞれの勤務時間が基本的に8時間ずつとなるため、2交替制に比べて心身の負担を抑えやすいのがメリットです。しかし、勤務時間が日勤、準夜勤、深夜勤の3パターンとなるため、生活リズムを維持するのが大変な側面もあります。交替勤務の仕事を探している看護師は、このような2交替制と3交替制それぞれのメリットとデメリットを知ることが、納得した働き方をするうえで大切なポイントになるでしょう。
看護師の勤務体系看護師の勤務体系は、日勤のみや夜勤専従、準夜勤と深夜勤、交替勤務を中心に、多様な選択肢があります。日勤のみは生活リズムが安定するため、家庭と両立しやすい点が魅力です。一方、夜勤専従は夜勤手当があり、効率的に収入を得たい方に向いています。交替勤務は2交替制と3交替制があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。納得して働ける仕事を選ぶためには、勤務体系ごとの特徴を知ることが大切です。