薬剤師になるための資格や適性、メリット・デメリット

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薬剤師とは?薬剤師とは?薬剤師についてまとめた情報特集です。

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薬剤師になるには?

薬剤師の資格について

薬剤師になるためには、薬剤師国家試験に合格し、薬剤師免許を取得する必要があります。ただし薬剤師国家試験を受けるには、薬科大学の薬学部または薬学科に設置された6年制の薬剤師養成課程を修了し、卒業しなければなりません。

卒業後に受ける薬剤師国家試験は、年に1度、2月下旬もしくは3月上旬に実施されます。
試験が実施されるのは2日間。
1日目に実施されるのは、必須問題(物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務)、一般問題試験・薬学理論問題(物理・科学・生物、衛生、法規・制度・論理)、一般問題試験・薬学理論問題(薬理、薬剤、病態・薬物治療)です。
2日目には、一般問題試験・薬学実践問題(物理・科学・生物、衛生、実務)、一般問題試験・薬学実践問題(薬理、薬剤、実務)、一般問題試験・薬学実践問題(病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務)が実施されます。
長丁場なので、試験前には体調を万全に整えるのはもちろん、事前に模擬試験などを行って時間配分を掴んでおくと良いでしょう。

試験に合格するためには、

  • 690点満点中426点以上を取得していること
  • 必須問題の正解率が全問題の70%以上で、かつ各科目(物理・化学・生物、衛生、薬理、薬剤、病態・薬物治療、法規・制度・倫理、実務)の得点が配点の30%以上であること
  • 薬剤師として選んではならない禁忌肢問題選択数が2問以下であること

という基準を満たしている必要があります。薬剤師国家試験の合格率は年度によってばらつきがありますが、だいたい60%から80%の間を推移。一見高そうに見えますが、試験問題の範囲は膨大なので、大学で6年間しっかりと勉強しておかなければ合格は難しいでしょう。国家試験が近づくと、受験生の大半が1日8時間あまりを勉強に費やしているようです。

大学ではどんなことを学ぶ?

薬剤師国家試験を受けるために卒業しなければならない薬科大学では、どういったことを学んでいるのでしょうか。
6年制の薬科大学では、一般的に1年から4年で薬剤師に必要な薬学の基礎および専門知識を学ぶ授業がメインとなり、5年次から病院・薬局での実務実習を行っていきます。

1、2年次でメインになるのは、基礎となる有機化学や分析化学、物理化学、生化学、機能生体学などの学習です。3、4年次では、より専門的な分野である応用薬学や医療薬学、薬理学、薬剤学、薬理学などを学びます。
4年次になって受けるのが、薬学共用試験です。知識や技能、態度が一定のレベルに到達しているかどうか確認・証明するための試験で、4年次の12月から1月にかけて実施されます。
5・6年次になると、実際の臨床現場にて実務を実習形式で学ぶために、薬局や病院で行われる実務実習に参加します。実習を重ねることで、スキルや知識だけでなく、社会人としてのマナー、一般常識などを養うことも可能です。実習と並行して、卒業研究や国家試験の準備なども行う必要もあります。

なお、6年間で勉強する科目のほとんどが必修科目です。そのため必修科目を落とさないよう、日々の勉強は欠かせません。また、レポートなどの課題や試験の準備も多いので、他の学科や学部と比べると多忙になることが多いようです。

プラスアルファで取得できる資格

6年制の薬科大学を卒業すると、薬剤師国家試験を受けられるだけでなく、さまざまな資格を取得できたり、資格取得に必要な試験や講習を免除されたりといったメリットがあります。

例えば薬科大学卒業後には、試験なしで水道技術管理者の資格が取得可能です。登録販売者は受験資格や実地経験が免除され、弁理士試験は選択科目の免除があります。また、臨床検査に関する必要単位を取得しておけば、臨床検査技師の受験資格の獲得もできるようです。

薬剤師になった場合は申請のみで衛生管理者の資格が取得でき、難易度の高い労働衛生コンサルタントの資格試験も特別な条件で受験できるとのこと。また、MR(医薬情報担当者)は一部科目が免除され、毒物劇物取扱責任者は試験が、麻薬取締官は実務経験が免除されます。

このほかにも特別な考慮がある資格は多いので、薬剤師の資格とともに専門性の高い資格を取得しておけば、後々のキャリアアップや収入アップに繋げることができるでしょう。

薬剤師に向いている人は?

薬剤は、人の身体に直接影響を与える重要なものです。その知識を持つプロとして頼られる薬剤師には、正しい分量で薬剤を配合するための慎重さや正確さが必要となることは言うまでもありません。

昨今では処方の際に薬剤師の細やかな説明が必須であり、病院薬剤師であっても治療方針に影響を及ぼす発言力があります。裁量が大きい分、薬剤師は高い専門性を有している必要があります。そのため、新薬や最新医療などに関する知識の習得に前向きな人や、責任感がある人に向いているでしょう。

また、チーム医療が重要視される現代においては、コミュニケーション能力も大切になります。薬の調合をしている間は黙々と作業をすることもありますが、チームの仲間と協力して業務を行うことも多いです。また、薬局を訪れる患者さんに、薬の効用や服用の仕方などを丁寧に伝える必要もあります。相手の悩みや疑問点にしっかりと耳を傾け、誠実に向き合える人は、薬剤師に向いているでしょう。

薬剤師として働くメリット・デメリット

薬剤師のメリットは、高給与を獲得できることです。全国的に見ても、比較的収入が高い職種と言えます。
しかしそれは裏を返せば、重要な仕事を任されるということです。小さなミスが、人の命に関わることもあるため、ミスは絶対に許されません。ただ、大きな責任が伴う分、やりがいをしっかりと実感することができます。

また、薬剤師の仕事は一般の人にはあまり知られていないため、ただ薬を出すだけの人と思われていることも。認知度の低さを嘆く薬剤師もいますが、縁の下で患者さんや医療の現場を支えていると思えば、誇りを持って働くことができるでしょう。

調剤薬局などでは、病気が感染しないか心配する人も多いようです。確かにそのリスクはありますが、免疫力が高まり、強くなったという人もいます。また、感染リスクや免疫学について学ぶ機会も多いため、それを常日頃から実践しておけば、しっかりとした感染対策を講じることも可能です。

そして何より、処方した薬剤で患者さんが回復した際に「ありがとう」と言ってもらえるのが、薬剤師として働く醍醐味でしょう。患者さんと直接に接する機会が多く、回復の様子や感謝の声をダイレクトに感じることができるため、喜びもより大きなものになります。ただ、患者さんとトラブルになることもあるため、接客がストレスだと感じる薬剤師も多いようです。

薬剤師は大変なことも多いですが、医療チームの一員として患者さんの役に立てる、やりがいのある仕事です。


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